大塚康生画集 「ルパン三世」と車と機関車と
A4変型判 160ページ
定価:本体3,500円+税
ISBN:978-4-7683-1376-3
「乗り物メカを描かせたら右に出る者がいない」といわれる、
アニメ界の巨匠・大塚康生。その原点を探る画集が誕生!
太平洋戦争末期、郷里で見た蒸気機関車に感銘を受けた大塚少年はスケッチを開始。
敗戦と同時に連合軍が来るとその軍用車にも魅了され、動きの原理を追求した。
その観察眼は躍動感あふれる作画を生み、日本アニメを黎明期から牽引。
「ルパン三世 カリオストロの城」などの作品で、世界を驚かせる車の名場面を生み出した。
さらに、その膨大なメカニック知識を生かし模型の造型に協力。タミヤの人気シリーズ「コミカルミニ四駆」の誕生に貢献した。
本書では、〈「ルパン三世」とメカニック〉〈ミリタリービークル〉〈模型、RCカー、ミニ四駆〉〈機関車〉の構成により、大塚康生のメカニック世界を紐解く。
また、大塚を慕うアニメーターらから寄稿の色紙を掲載。
『TVシリーズ「ルパン三世」PART1』の誕生秘話や、大塚康生と親交のある著名人からの寄稿が掲載される予定だ。
多方面に渡る大塚康生の業績を振り返る珠玉の一冊となっている。
【著者】
大塚康生(オオツカヤスオ)
1931年生7月11日生まれ。島根県出身。
57年、東映動画に入社。日本初の本格カラー長編アニメーション『白蛇伝』、『わんぱく王子の大蛇退治』などの原画を手がける。65年『太陽の王子ホルスの大冒険』で作画監督を担当。その後、東京ムービー、日本アニメーションなどで、『ムーミン』、『ルパン三世』、『未来少年コナン』、『じゃりン子チエ』などの作品を手がけた。
熱心なジープ・マニアであり、軍用自動車研究誌『Military Vehicle Journal』を、1989年から2000年にかけて自費出版する。
タミヤなど模型会社のデザイン監修に協力し、躍動感あふれる名車模型の誕生に貢献した。
日本アニメーション協会名誉会員。
1998年、第3回アニメーション神戸特別賞受賞。
2002年、文化庁長官賞受賞。
2008年、東京国際アニメフェア2008 第4回功労賞表彰受賞。
2019年、第42回日本アカデミー賞協会特別賞受賞。
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