H21.09.09– 紀ノ川

H21.09.09– 紀ノ川

紀伊半島の大河・紀ノ川を舞台にした写真集。紀ノ川の流域で生きてきた一人の老人の姿を通して、故郷と家族の記憶を辿る。
2024年9月13日発売
A3変型判 94ページ
定価:本体5,000円+税
ISBN 9784768319734

紀伊半島の大河・紀ノ川を舞台にした写真集。紀ノ川の流域で生きてきた一人の老人の姿を通して、故郷と家族の記憶を辿る。

故郷と家族の記憶を辿る、祖父と孫の長い旅

奈良と三重の県境あたりを水源とし、紀伊水道に注ぐ大河「紀ノ川」。一度氾濫すれば土地の形を変えるほどに荒れ、人々の生活や命を奪ってきたこの暴れ川も、今では治水によって穏やかな流れに変わっている。
そんな紀ノ川流域の景色に一人の老人が佇んで、写真に収まっている。老人は著者の祖父にあたり、和歌山でずっと暮らしてきた。著者は十年以上かけて、祖父が写真に残したいと思う場所の撮影を続けるが、いずれも何の変哲もない風景ばかり。なぜこんな場所を選ぶのか著者には分からなかったが、撮影と対話を重ねうちに、景色の見え方が変わる感覚があった…。
紀ノ川の風土と歴史、その流域で暮らした家族の記憶を辿りながら、祖父と孫の旅は続いてゆく。

【著者】
森田剛史(モリタ タケシ)
1990年生まれ。和歌山県和歌山市出身、神奈川県横浜市在住。2013年 個展「肖像Ⅰ/Plannar」(中野J3gallery)、2014年 個展「キノクニ」(新宿ニコンサロン、大阪ニコンサロン)、2016年 個展「続 きのくに」(新宿ニコンサロン、大阪ニコンサロン)

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