ビジュアル&デザインで愉しむ 京極夏彦の世界
B5判 168ページ
定価:本体2,200円+税
ISBN 9784768316689
表紙ビジュアルやデザインから京極本の魅力に迫る
ビジュアルとデザインを切り口にした、これまでなかった京極夏彦ファンブック! 京極氏の小説は妖怪や魑魅魍魎が登場したり、科学や理屈では説明できない不思議な出来事があったりと、「見えないもの」が描かれることが多い。その不可視の世界を、いかに「本の顔」であるカバーに落とし込むのか。様々な京極本のカバーを集めて紹介し、その課題に取り組んだ編集者やデザイナー、イラストレーターなどのコメントを掲載。イラストあり、立体造形あり、古典絵画あり、コミックタッチありとバリエーションは豊富。ハードカバー、ノベルズ、文庫、分冊文庫など、一つの作品が版を変えて刊行される際の見せ方の違いも比較できる。また、京極作品はその分厚さや独特の言葉遣いから想像されるイメージに反し、実はとても読みやすい。その読みやすさをもたらす「版面デザイン」の秘密にも迫る。このほか、京極氏自身が描いた妖怪画や挿絵、近年取り組んでいる怖〜い絵本やコミカライズ作品など、様々な形でビジュアル化された京極作品を紹介。京極ファン必携、京極作品に興味はありつつ、分厚さに尻込みしていた方は入門ガイドとしてどうぞ。
【目次】
1 装幀・装画の世界(絵画・イラストの世界/造形物の世界/グラフィックの世界/タイポグラフィーの世界) 2 京極アートの世界 3 ビジュアル化された京極ワールド 4 京極デザインの世界
【著者】
京極 夏彦(キョウゴク ナツヒコ)
1963年生まれ。北海道小樽市出身。小説家/グラフィックデザイナー/アートディレクターとして活動。1994年「姑獲鳥の夏」で小説家デビュー。96年「魍魎の匣」で第49回日本推理作家協会賞、97年「嗤う伊右衛門」で第25回泉鏡花文学賞、2002年「覘き小平次」で第16回山本周五郎賞、03年「後巷説百物語」で第130回直木三十五賞、11年「西巷説百物語」で第24回柴田錬三郎賞、22年「遠巷説百物語」で第56回吉川英治文学賞ほか。日本推理作家協会第15代代表理事、世界妖怪協会・お化け友の会代表理事代行。
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