第185回審査 大久保明子さんの審査
装丁家大久保明子さんによる第185回の審査が10月25日に行われました。 その結果を報告をします。応募人数約500人、応募点数約1500点。
装丁家・大久保明子さんによる第185回ザ・チョイスの審査が、10月25日に行われました。
その結果を報告します。応募人数500名、応募点数約1500点。
大久保さんは151号(第139回)以来、2回目の審査となります。
最近では直接搬入より搬送による応募が多い傾向だったのですが、
今回は直接搬入での応募が多かったのも特徴的でした(雨天の中、お疲れさまでした)。
時間通りに審査会場に到着した大久保さん。
作品の山を見て少し驚いた様子でしたが、「すぐ始めましょうか」とゆっくりする間もなく審査開始です。
手前のブロックから順に作品を見て、「次に残す」作品と「残さない」作品とに分けていきます。
序盤はやや慎重で残すかどうか悩む場面もありましたが、
徐々に勘所が掴めたようで、丁寧に作品を見るペースは変わらないものの、
ジャッジは少しずつ早くなっていきます。全体の半分くらいを見終えたところで短い休憩を挟み、後半戦へ。
すべての作品を一通り見終えたところで、コーヒーブレイク。
感想を伺うと「けっこういい作品が多かったですね」とうれしい一言。
力作揃いのためか、2次選考に残った作品はやや多めでした。
「1点だけだと(良し悪しが)分からない。やはり2~3点は欲しいです」。
ちなみに、大久保さんが所属する文藝春秋デザイン部では、
作品の持ち込みはスタッフが手分けして対応しているとのこと。
「最近はファイルの郵送も多くなっていますが、持ち込みにも対応しているのが知れ渡っているのか、
アポイントは多いです。私も週に2~3人は見ています」
2次審査は、1次と同じように作品を一人分ずつ見せていき、
「残す」「残さない」を判断していきます。
1次審査で多めに残した分、2回目はてきぱきとテンポよくジャッジして、半分以下にまで絞り込みました。
ここからは最終選考。机の上に並べられるだけ作品を並べて、
この時点で落とすものは外し、確実に残す(チョイスする)ものは別にとっておきます。
机の上に隙間が出来ると、そこに新たな作品を並べます。
最終選考の段階で悩む審査員が多いのですが、大久保さんはあまり迷う様子もなく作品をピックアップしていきます。
先に入選作品を決めてから、次に準入選作品を選びます。
(入選・準入選の)変更や入れ替えもなく、作品の絞り込みもすんなり決まって、スムーズに審査は終了。
「約8年ぶりの審査は面白かったです。こわい絵はそんなになくて、いい作品が多くてよかったと思います」
大久保明子さんが選んだ作品は1月18日発売のNo.197に掲載します。大久保さんはどんな作品を選んだのか? お楽しみに!
入選▼
●大地咲穂(千葉県)
●agoera(東京都)
●田口実千代(東京都)
●本多菜々子(東京都)
●水谷有里(東京都)
●濱 愛子(東京都)
●井田やす代(東京都)
●秋元 譲(東京都)
●円絵(神奈川県)
●野本千洋(神奈川県)
準入選▼
●尾崎カズミ(兵庫県)●湊谷千晴、庄子佳那、水沢そら、早川世詩男(以上、東京都)●くらもちあすか(茨城県)
最終選考まで残った人々▼
海帆、藤田あい、大沢かずみ、くぼあやこ、筒井早良、熊谷 玲、山路奈央子、岡本紘子、遠藤理子、ひぐちさくや、斉藤高志、椎木彩子、小川沙希、青木賢吾、深川 優、白井ふみえ、坂西育美、志水 洋、谷端 実、えんどうゆりこ、玉川 桜、中川貴雄(以上、東京都)しんやゆうこ、佐藤 芳、長谷川慶子、鈴木 匡、高寄尚子、前田典子、仁方越 由夏、よりみちなおこ(以上、神奈川県)髙木秀俊(新潟県)オガワミホ(埼玉県)momiji(千葉県)工藤陽之(青森県)圷 順子(栃木県)原口祥絵(群馬県)マスダカルシ(静岡県)西村オコ、近藤正一、清水マコ(以上大阪府)大塚文香(滋賀県)