ザ・チョイス特別編「THE CHOICE × ROOTOTE」審査結果
トートバッグのブランド「ROOTOTE」とザ・チョイスのコラボチョイスの審査が行われました。審査員はイラストレーターの福井真一さんとアートディレクターのセキユリヲさん。福井さんから出題された10個のテーマから好きなものを選んで、トートバッグのためのビジュアルを描く方式で、1つのテーマで複数点描いても構わないし、1点ずつ違うテーマを選んで描くのもOK。
まずは一次審査。
集まった作品を順番に見ていきます。お二人のうちいずれかが気になった作品は残して行くという形で、作品をふるいにかけていきます。
どのテーマを選択したのかも併せて確認します。10個のテーマのうち、最も多く選ばれていたのは意外にも「昆虫」。
他には「花園」「人物(全身)」「都市と田舎」を描いた作品が比較的多く目に留まりました。 2時間ほどで一次審査が終了。この時点で60名ほどが残りました。 休憩の合間にそれぞれ感想を伺いました。
「面白いのがあったけど、何をテーマにしたのか分からないものも多い。もう少しテーマをしっかり捉えて欲しいなと思います。あとはトートバッグになることを丸で無視しているように見える人、反対に意識しすぎて萎縮している人もいましたね」(福井)
「そこが難しいところですよね。普段の自分の絵を活かしつつ(トートバッグを作るという)テーマに対応できるかどうか。そういうところでプロフェッショナルか否かが分かれてくるのだろうなと思います」(セキ)
二次審査からは、トートバッグに落とし込むことをより意識しながらの作業。 「これは面白いけど、製品になった時にその良さが伝わるかな」といった会話が交わされながら、作品が絞られて行きます。そうして25人が残りました。
この時点で、トートバッグの審査としては落選となったものの、「絵として面白い」ということで福井さんが2点の作品を「番外」としてピックアップしました。
そして最終審査。
まず、お二人それぞれが特に気に入った作品をピックアップ。判断に迷うものは「製品化した時に魅力的かどうか」を中心に審議し、10名の作家が選ばれました。
製品化した時のバリエーションが出るよう、なるべく違うテーマからピックアップすることを意識しましたが、ここまでにいい作品が残らなかったテーマについては無理に選ばず、一つのテーマから複数選出したものもありました。 今回は入選作品をもとに新作を制作してもらうので、選ばれた作家それぞれについて、どの作品がトートバッグ向きか、その魅力を活かすのに次はどんなものを描いてもらうか等が話し合われました。
この内容を踏まえて、次回のデザイン説明会でセキユリヲさんから入選作家一人ひとりに指示が与えられ、各入選作家は新たに制作に取りかかります。そしてセキさんのディレクションのもとトートバッグが制作され、一部店舗で実際に発売されます。
審査で選ばれた作品と新たに描きおろした作品、さらに完成したトートバッグは4月18日発売のNo.198に掲載します。また、審査とデザイン説明会の模様もレポートしますのでお楽しみに。
【入選】
井内 愛(東京都)
香川理馨子(東京都)
金子圭也乃(東京都)
谷端 実(東京都)
チャイク(東京都)
山口法子(東京都)
シゲタリエ(神奈川県)
たじまひろえ(神奈川県)
中澤季絵(神奈川県)
マスダカルシ(静岡県)
【最終選考対象者】
一樂恭子、宇佐美朋子、岡部小笛、小坂タイチ、しばたはるか、早川世詩男、深川 優、益田由二、真々田ことり、南トトコ(東京都)
乙井 順永原玲奈(神奈川県)
吉井のり子、辻本 聡(大阪府)
ダイモンナオ(京都府)
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【福井氏番外チョイス】
※トートバッグというテーマとは無関係に、作品として面白かったという判断で選出
青木くるみ(東京都) 小松宏光(神奈川県)