第165回 名久井直子の審査
デザイナー/アートディレクターの名久井直子さんによる第165回の審査が1月28日に行われました。
その結果を報告します。応募人数約650人,応募点数約2,100点。
審査をする事が誌面で告知された後、宇野亜喜良さんや荒井良二さんから「チョイスの審査するんだって?頑張って!」と声をかけられたという名久井さん。
やや緊張の面持ちで会場に到着されました。
「わー、本当にこんなに集まるんですねー。終われるかな……」
たくさんの作品を目の前にして驚いた様子でしたが、審査が始まるとすぐに笑顔になりました。
第一次選考では、
「先日ギャラリーハウスMAYAさんの装画コンペでご一緒した祖父江 慎さんが、『ダメ』とか『ナシ』じゃかわいそうだから『バナナ』って言おう!って仰ったんですよ。今日はその方式でいきます(笑)」
とのことで、「残します」「うーん……バナナ」という風に審査が進みました。
これは一体何の絵だろう。
どこの路線の電車かしら。
一次選考終盤は立ち上がって。
第一次選考が終わった時点で作品は1/5程度に絞られました。
カフェオレで休憩中。
続く第二次選考では、「必ず残すもの」「似ているので後でまとめて判断」「気になる絵」というように、いくつかに分けながら作品を審査していきました。
この時点で4~50名程度になり、いよいよ最終選考です。
机の上に全ての作品を載せて、良いと思う順番に並べていきます。作品裏の応募票でタイトルも入念にチェックし、思わず笑ってしまったりする場面も。
タイトルも気になります。
うーん、迷うなあ!
何度か作品を入れ替えて、入選10名と準入選6名を決定。選外から入選に昇格した人もいました。
審査を終えた名久井さんは次のようにコメント。
「正統派で上手な人がもっといらっしゃるかと思ったのですが、そうでもなかったですね。不思議な雰囲気の絵が多い印象でした。あと、人物をちゃんと描けている人が少なかったかな」
名久井さんが選んだ作品は3月27日発売号に掲載します。お楽しみに!
審査結果
入選
阪口岳夫、佐藤昌美、若松哲也(埼玉県)
後藤美月、佐藤香苗、竹田嘉文、ミロコマチコ(東京都)
中村直子(千葉県)
上路ナオ子(神奈川県)
小山 健(大阪府)
準入選
小輪瀬護安(埼玉県)
石橋京子、アソウ・エンゲルバーグ、城川春湖(東京都)
西川光太、日端奈奈子(神奈川県)
最終選考まで残った人々
新井浩二、大河原健太、大森雅史、堺 直子、佐々木一澄、武政 諒、田渕正敏、富樫菜穂
根本 泉、福室みずほ、古川織江、古谷充子、松園量介、松田水緒、もとき理川、山田奈乙介(東京都)
川口伊代(神奈川県)
椎野貴博(愛知県)
eco加納徳博(大阪府)