イメージ:第162回 安西水丸の審査

イラストレーター安西水丸さんによる第162回の審査が7月30日に行われました。
その結果を報告します。応募人数約700人,応募点数約2,200点。

安西水丸さんは第31回のチョイス以来、24年ぶり2度目の審査となります。
イラストレーションのコンペで選考員を務めることが多い安西さんですが、
「一人でこれだけの数を審査することは、ほとんどないです。チョイスならではですね」とのこと。

作品全体を軽く見渡してから審査がスタートしました。
「絵の良し悪しは、ほんの数秒で分かります。後で見直したりすることはありません」

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審査開始直後は作品が山積みになっています

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普段はにこやかな安西さんですが、ジャッジ中は真剣な眼差し

テンポ良くジャッジしていくので、作品を差し出す編集部員の動きが間に合わないほど。第一次選考を終えた時点で数は大幅に絞られ、1/10程度が残りました。

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ずっとこの姿勢で審査しました。体力に脱帽です

第二次選考前にコーヒーブレイク。
安西さんは大学やイラストレーションスクールで講師の経験があるので、「絵を学ぶこと」について伺いました。
「美大や専門学校とか、どこで学んだかは関係ないんです。絵は誰でも描けるものなんですよ。小さい頃はみんな絵を描くのが好きなのに大半が途中で辞めて しまうのは、教えてもらう人と相性が合わなかったパターンが多い。大事なのはその人の『良いところ』を伸ばしてくれるいい先生に出会うことなんです」

休憩後の第二次選考では作品の数が一気に減り、残りは30点程度に。

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最終選考で入選と準入選を決めているところ

全ての作品を机上に並べ、最終選考に移りました。入選の10名と準入選の6名を選ぶ際にも、迷いはありません。審査時間は実質1時間半弱で、通常の審査に比べてかなり速いペースでした。

「選ぶのも描くのも最初が肝心なんです。絵や習字など何でも同じなんですが、一番初めに描(書)いたものに『自分』が色濃く出るんですよ。もう1度描いたらいいものが描けるんじゃないか、落とした作品の中に良いものがあったんじゃないか、そういった考え方は嫌なんです」

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審査が終了し、笑顔が戻りました

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「この絵が良かったところは……」
入選作品について編集部員に説明中

安西さんが選んだ作品は9月27日発売の「イラストレーション」174号に掲載されています。

審査結果

入選

なかざと美智子(群馬県)
下村 勝(埼玉県)
於久正朗、竹村ゆみ子、八朔モモ、林 なつこ、山崎美帆、山下アキ(東京都)
上路ナオ子、米津祐介(神奈川県)

準入選

コグレシゲル(千葉県)
大矢法子、佐々木一澄、目黒廉季(東京都)
田嶋 健(長野県)
ヒラノトシユキ(大阪府)

最終選考まで残った人々

柴山健次(宮城県)
タニコシケンイチ(埼玉県)
後藤美月、チカツタケオ、西村時絵(東京都)
井上亜矢子(神奈川県)
坂本奈穂、立川みどり(静岡県)


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