イメージ:ホルベイン×ザ・チョイス「クロッキーメモの表紙を描く vol.3」審査レポート

ホルベイン×ザ・チョイス「クロッキーメモの表紙を描く vol.3」審査レポート

2018年2月1日、画材ブランド「ホルベイン」と本誌の誌上コンペ「ザ・チョイス」のコラボレーションによる審査が行われました。審査員は、イラストレーターの福田利之さんと、デザイナーの大島依提亜さん。応募人数はおよそ200人。その審査の模様と結果をレポートします。

審査当日、ホルベインの担当者4名が来社。福田利之さん、大島依提亜さんも間もなく到着しました。

ザ・チョイスの審査員も務めたことがあるお2人。福田さんの作品集のデザインを大島さんが過去に手掛けていたり、2018年4月から開催予定の「福田利之展…吉祥寺の森」のポスターを今まさにデザインしていたり。そうした接点もあってか、初めから和やかな様子です。

とはいえ、審査となると話は別。立場の異なる2人が、クロッキーメモの表紙を飾るにふさわしい8名を選ばなければいけません。相談の末、1次審査ではどちらかが「あり」と言った作品を残すことになりました。

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いよいよ審査スタート。福田さんと大島さんが立つ前に、次々と作品を運んでジャッジして貰います。

テーブルの上に作品がワッと並び、大島さんが先に判断して、福田さんがその後でジャッジする。スピーディーな一連の流れの中、気付くのは2人の判断が意外に分かれること。

大島「このイチかバチかな感じ、いいじゃないですか。僕は好きですよ」

福田「えー、ほんとですか? デザインするのは大島さんですからね(笑)」

大島「こういうのって、1番迷いますよね?」

福田「この絵、僕は“あり”です」

少しの会話をはさみながらも、30分で1次審査が終了。全体の3分の2ほどが残りました。

続けて2次審査。「今度は厳しめに絞っていきましょう」ということで、1人でも「なし」のひと言が出れば残さないことに。ただし、どうしても残したい場合は説得してもよい、という条件付きです。

大島「面白いけど、今ここで通しても最終選考で採用されない気がしますね」

福田「普段のチョイスなら選ばないけど、クロッキーメモならよさそうですね」

1次審査ほど意見が割れることもなく、説得の場面も訪れず、20分ほどで終了。強いふるいにかけられて残ったのは、29名の作品。ここからが最終選考。息が合ってきたのか、2人の立ち姿もどこか似ているような……。

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テーブルの上に残った作品をすべて並べ、じっくりと話し合いながら入選候補をピックアップしていきます。今回の入選者数は8名。8種類の絵柄が店頭に並ぶことをイメージして、カラーやテイストのバランスも重視しながら慎重に選考を進めます。40分かけてしっかりと選びきり、今回の入選者が決定しました。

審査結果は、以下のとおりです。

【入選】

初谷佳名子(東京都)

松本瑞穂(東京都)

柳谷雅美(東京都)

遊(東京都)

稲川コア(神奈川県)

小山萌江(埼玉県)

坂口香南子(兵庫県)

古屋郁(山口県)

【最終選考まで残った方々】

市来智美、たかまるゆうか、玉川桜、TOMIYOSHI、長谷川朗、

服部京子、水埜紀茸、三田圭介、矢野恵司(東京都)

ZHAO BANGNI(神奈川県)

北村ゆり(京都府)

おおたはるか(三重県)

竹内琴音、Chiaki Akada、藤本紘希、森本いくな(大阪府)

谷垣華、中西夏葵、福永愛実(兵庫県)

佐古浩介、山下真央(和歌山県)

ただいま、入選作品を基に新しいクロッキーメモの製品化が進められています。製品化までのプロセスと完成したクロッキーメモは、福田利之さん、大島依提亜さんの審査評と合わせて、2018年4月18日発売のイラストレーションNo.218に掲載します。どうぞお楽しみに!


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