イメージ:第161回 松浦弥太郎の審査

雑誌「暮しの手帖」編集長、松浦弥太郎さんによる第161回の審査が5月28日に行なわれました。
その結果を報告します。応募人数約750人,応募点数約2,400点。

応募作品全体を見渡してから、松浦さんの審査が始まりました。
座っている松浦さんの前に、作品を応募者ごとに広げていき、残す作品と選外の作品に分けていきます。言葉数は少なく、作品を一つずつ手に取りながら丁寧に見ていきます。

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審査開始直後の様子

「これだけの応募数の中で、残そうと思わせる作品というのは、何か強さを持っているのでしょうね」

「意識的に稚拙に描いているのか、思うまま純粋に描いているのか分かりづらいです」

全ての作品を一通り見終えた後に休憩中を挟み、松浦さんから「暮しの手帖」誌のお話を伺いました。

「編集部には、掲載を希望する作品ポートフォリオが1日に数冊送られてきます。写真よりもイラストレーションの方が多いですね。年間で相当な数のイラストレーションを拝見していることになりますが、今日は普段と違うタイプの絵が多いので新鮮です」

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休憩中の和んだ表情

2次選考でも同様の手順で審査し、100人以下に絞られたところで、最終選考に移りました。椅子から立ち上がり、作品を遠くから眺めたり壁に立てかけたりしながら、慎重に選びます。

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2次選考からは立ち上がって

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いろんな角度からチェック

「複数応募している中に一つだけいい作品があったり、逆に1点だけの応募ではその人の技術や個性が分かりづらかったりして、ジャッジが難しいですね」

「雑誌の仕事をしているので、大きな作品は自分の頭の中で縮小して、掲載サイズに置き換えて見ています。小さな作品の場合で『表紙に良さそうだな』と思うと拡大してみたり」

「実は、版画やハンコ(の表現)が好きなんですよ。気を付けないと無意識に多数選んでしまいそうです」

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審査もいよいよ終盤

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どれを残そうか…

審査を終えた後に全体を見回して再度検討しましたが、最終選考と準入選が入れ替わるドラマもありました。

松浦さんが選んだ作品は、7月26日発売の173号に掲載されています。

審査結果

入選

anmo(新潟県)
なかざわ きえ、紙野夏紀(神奈川県)
林 美奈子、元女博司、風間勇人、大野まみ、もとき理川(東京都)
岡本麻梨絵(大阪府)
熊谷 玲(福岡県)

準入選

神田ゆみこ(千葉県)
ひぐちまさこ(東京都)
佐田珠美(岐阜県)
永澤眞実(京都府)
米増由香(大阪府)
佐藤桂輔(広島県)

最終選考まで残った人々

丸子万葵(福島県)
内田明洋(群馬県)
五十嵐美和子、山下昭次(埼玉県)
青木遥菜、伊藤香奈、オオマエメグミ、坂巻弓華、志水洋、七五三真千子、武井聡子、嶽まいこ、富樫菜穂、長谷川功、馬場裕子、濱路子、前屋歩未、町山耕太郎、MARUU、三好愛、安田真維、柳智之(東京都)
井上亜矢子、こうのかなえ、ひだみなみ、日端奈奈子(神奈川県)
斉藤弥世(静岡県)
宮城高子(山梨県)
岡村麻衣、スギウラフミアキ(愛知県)
後藤美月(三重県)
円山あい(滋賀県)
上路ナオ子、マロニー(和歌山県)
上田正英、西村裕之、宮先雅之(京都府)
岩瀬ゆか、ヒラノトシユキ、光内亘利、森川しげはる(大阪府)
木村裕美(岡山県)


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