第210回ザ・チョイス 宇野亞喜良さんの審査
イラストレーターの宇野亞喜良さんによる審査が、2019年2月13日に行われました。応募者は315名、応募点数はおよそ1,000点です。その審査の模様と結果をレポートします。
名実ともに、日本のイラストレーション界を牽引してきた宇野亞喜良さん。「ザ・チョイス」には第170回審査以来、9年ぶり3回目の登場です。宇野さんに見て貰おうと、全国から届いた応募作品が机の上には所狭しと並びます。その中から、宇野さんが10名の入選作品と6名の準入選作品を選びました。
審査前に「最近のチョイスの哲学はあるの?」と宇野さんから質問がありました。
ルールはなく、宇野さんのご判断によって決めていただくことを編集部からお伝えし、審査が始まります。
1次審査では応募作品全てを見て、2次選考に残す作品とここで落とす作品に振り分けます。
一つ一つの作品を真剣な表情で確認し、黙々と選考作業を進めていく宇野さん。
1次審査にかけた時間は、途中休憩を挟み、合計で100分の長丁場。じっくりと、時間をかけて作品に目を通しました。
「ちょっと多いですかね」と言いながら、少しでも気になると感じた作品は通過としたため、応募者の6割が2次選考に進みます。
休憩時間には、こう一言。
「なんとなく女の子のモチーフが多いような気がします。でも僕が女の子の絵を選ばないことも、あるかもしれないですよね。」
さあ、一体どんな作品が選ばれるのでしょうか。
続けて行った2次審査では、残した作品をもう一巡して選考します。
今回は1次審査より、速めかつ厳しめのジャッジ。30分程で作品を見終わり、残るは約50名となりました。
ある程度数が絞れたので、作品を全て机の上に並べて入選、準入選、最終選考を選んでいきます。
改めて俯瞰して見ながら、1点ずつ作品を外していき、まずは最終選考の対象が決定。
その後は、机を行ったり来たりと悩みながらも、入選、準入選の順で選出し、延べ4時間に渡る審査が終了しました。
宇野亞喜良さんの詳しい審査評、そして気になる今回の入選作品は、2019年4月18日発売の『イラストレーションNo.222』に掲載致します。
審査結果は、以下の通りです。
入選▼
●海月深碧(北海道)●野口奈緒子(埼玉県)●加藤正臣(千葉県)
●川島慎平、鈴木ひょっとこ(東京都)●おおたはるか(三重県)
●ロシトロカ(和歌山県)●冨田陽子(大阪府)●神田真次(京都府)●谷垣華(兵庫県)
準入選▼
●春日井さゆり、勝倉大和、シバタリョウ、柴立杏子、吉田なおこ(東京都)
●マスダカルシ(静岡県)
最終選考まで残った方々▼
石澤宰(栃木県)相原亮祐、原田俊二(千葉県)紙谷俊平、クラツコ・ドウニ、小雨そおだ、
佐藤千恵、宮ザキちゆみ、八幡瑛子(東京都)橋村実里、森由香里(神奈川県)