第211回ザ・チョイス 佐藤亜沙美さんの審査
グラフィックデザイナーの佐藤亜沙美さんによる審査が、2019年5月22日に行われました。応募者は339名、応募点数はおよそ1,100点です。その審査の模様と結果をレポートします。
イラストレーションを使ったブックデザインを数多く手がける佐藤亜沙美さんが、ザ・チョイスの審査に臨みました。デザイナーとして活躍する佐藤さんの注目度もあり、応募者はここ2年間で最多の339名。机の上に積まれた1,000点を超える作品のなかから、入選10名、準入選6名を選びます。
まずは1次選考。ここでは「残す」「残さない」の2択で作品をジャッジします。今回の審査で特筆すべきは、佐藤さんの集中力。スタッフが目の前に並べる作品を、息つく間もなくスピーディーに判断し、40分程でひと通り作品に目を通しました。「残す」選択をしたものは想定よりもかなり少なく、1次選考が終わった時点で、候補者は一気に5分の1以下に絞られます。
休憩は挟まず、勢いそのままに2次選考へ。1次選考と同様、速やかに作品を判断していきます。10分程ですべてを見終わり、約40名が次の審査へ進みました。
ここからは、机の上に作品を並べて、見比べながらの選考です。全体を見渡しながら、佐藤さんが残さないと判断したものを1名ずつ外していきます。今までより慎重に10名程をふるいにかけ、残った29名が最終選考対象となりました。
いよいよ入選、準入選の決定です。ここで、佐藤さんが自ら持参したポストイットが登場します。持ち前の決断力で迷うことなく作品に印を付けていった佐藤さんですが、いよいよ最終決定となる場面ではこの審査で初めて考えこみ、作者のプロフィールも確認しながら、入選、準入選を決めきりました。
審査後には、「パッと目に入ってくる装丁が好きなので、自然とそういう作品に目がいってしまいましたね。」と笑顔で一言。
佐藤亜沙美さんの詳しい審査評、そして気になる今回の入選作品は、2019年7月18日発売の『イラストレーションNo.223』に掲載致します。
審査結果は、以下の通りです。
入選▼
●SORRY.(茨城県)●大塚文香、小雨そぉだ、しまだたかひろ、土屋まどか、
てぃー、仲村直、三田圭介(東京都)●小林ラン(神奈川県)●入道亜紀(大阪府)
準入選▼
●村松佑樹、もんくみこ(埼玉県)●しまはらゆうき、高橋華子、のせなおみ(東京都)
●坂口香南子(兵庫県)
最終選考まで残った方々▼
ミッキーオーソラン(栃木県)松澤加奈子(埼玉県)植田馨介、楓真知子、
BOTCHY-BOTCHY、須貝美和、瀬川美羽、Chen Wei Hsuan(東京都)
オサジマケイコ、橋村実里(神奈川県)宮城高子(山梨県)ハチ公よしよし(静岡県)藤原なおこ(大阪府)