第214回ザ・チョイス 塩川いづみさんの審査
イラストレーターの塩川いづみさんよる審査が2020年2月5日に行われました。応募者は約310名、応募点数はおよそ950点です。その審査の様子と結果をレポートします。
商品パッケージや広告、装画などさまざまなジャンルで活躍しているイラストレーターの塩川いづみさん。数多くの仕事で知られる塩川さんが審査員ということもあり、今回の応募者は、いつもに以上に初参加の方が多い印象です。「緊張しますが、真剣勝負で挑みます」と真摯に語ってくれた塩川さんが、入選10名、準入選6名を選びます。
1次審査では作品すべてに目をとおし、「キープするもの」と「残さないもの」に選別してきます。「楽しんで描いていて、いいなあ」「怖いけどなんか気になる……」など、まるで対話をするように作品と向き合い、丁寧に選考していく塩川さん。時折、作品裏面のタイトルや画材も確認しつつ、ふふっと吹き出したり、へえと感心したり、真剣ながらも楽しそうな様子で審査が進んでいきます。途中で1度休憩を挟み、1次審査は合計2時間弱で終了。応募者の3分の1が、次に駒を進めることになりました。
続いての2次審査。1次審査でたっぷり時間をかけたので、ここでは判断のスピードがぐんと上がります。この場面でも、塩川さんは作品一つひとつに敬意のこもった姿勢で対峙していきます。誠実に悩みながら、候補者を残り50名まで絞りきりました。
机の上に並べられた50名の作品。ここから、まずは入選10名を選びます。選考中に心は決まっていたのでしょうか。あまり迷う様子はなく、目印となる白い札を作品の上に置いていきます。続いて、準入選6名も同じ流れで決定。最後に、最終選考対象者を24名まで絞り、塩川さんの初めてのザ・チョイスが終了しました。
審査中に塩川さんが何度か口にしていたのは、「イラストレーションはコミュニケーション」という言葉。その言葉どおり、見る者と通じ合い、そこから何かが生まれるような作品が選出されました。
塩川いづみさんの詳しい審査評、そして気になる今回の入選作品は、2020年4月17日発売のイラストレーションNo.226に掲載致します。 審査結果は、以下の通りです。
入選▼
●巧林(埼玉県)●丸山紗依、OTO TANIMOTO、野沢みの、藤田明(東京都)●むらいゆうか、ギーノスようへい(神奈川県)●いしづかちえ(岡山県)●でん(兵庫県)●岡嶋晶子(広島県)
準入選▼
●やまのわ(北海道)●アベフクノスケ(新潟県)●三宅由華(東京都)●土屋未久(愛知県)●横澤タクロウ(兵庫県)●イマミヤマサハル
最終選考まで残った方々▼
アコル、澤井航(埼玉県)水野朋子(茨城県)kouchill、真鍋玲央、相澤一貴、渡辺由美、佐伯光章、青木鮎美、林タロウ、マコイ、平野晶(東京都)岡本優貴、橋村実里、澁澤久美子(神奈川県)荻結、マスダカルシ(静岡県)神田真次(京都府)Mayumi Sun、坂口香南子(兵庫県)高橋元太(徳島県)岡田江里(広島県)福井愛(福岡県)